Ⅰ、材料について
食堂イスは丸や角などの棒状の木を材料に作られています。
「ブックケース」や「食器棚」や「タンス」等の箱型の家具(箱もの)は、材料すべてが「1枚板(木)」で作られてはいません。
棒材(木)や板材(木・集成材)や合板等がその材料となります。
棒材も板材もナラであればナラの木目がクルミであればクルミの木目が見て取れるのは当然のことです。
しかし、合板の場合は違います。普通合板やコンパネでは見た目が悪く(木目が汚く)家具材には使われません。(注意〜箱ものの裏板のバックは例外です。)
そこで見た目を良くするために表面加工をしてあります。
天然木の薄い単板を貼った天然目化粧合板、木目模様の紙やプラスチックを貼ったプリント合板、木目模様を合板に直に印刷したオーバーレイ合板等があります。
Ⅱ、総天然杢仕様
たとえばこのブックケースを斜め45度から見ました時に側面のカマチ組の鏡板の表面はナラ天然杢化粧合板、裏板の表面はナラ天然杢化粧合板、棚板の表面はナラ天然杢化粧合板、側板の前飾りはナラの板・・・・・というように天然木と天然杢ツキ板のみなのです。
紙やプラスチックの化粧合板などを使っていないのが「旭川家具」なのです。
※諸説あるかもしれませんが、先輩たちやメーカーの人間からこう教えてもらいました。
しかし、近年旭川にも新しいメーカーが設立されており、例外(プリント化粧版使用)もありえるかと思います。