飛騨産業 ウインザーロッキングチェア(C-63)の修理依頼です。
40年ぐらいのご使用とのこと。
もともと使い込んだ雰囲気のアンチーク塗装のK色ですが、プレミアムアンチークのようになっています。
背もたれスポーク(細い方)の向かって右から2本目が根元で折れてしまっています。
このスポーク交換と全体ぐらつき修理が今回のご依頼です。
スポーク交換には笠木を外さなければいけません。
物の道理で右を外せば、左も外れ、上を緩めると、下も緩みます。
極力、すべて外して新しい接着剤を挿入しなければなりません。
40年前の接着剤は全くあてになりません。
接着剤が半殺しでまだ生きている箇所もあります(お客様がご自分で白ボンド等を入れるなど・・)。
スポークが折れぬように慎重に、手でこねります、少しずつ細心の注意を持ってして・・。
材料はいい具合に乾燥しきっています。
方向・タイミングが合ってしまうと軽く折れてしまいます。
折れたら1本! 丸三の負けです。