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当店にできること


飛騨産業 ウインザーロッキングチェア(C-63)の修理依頼です。
40年ぐらいのご使用とのこと。
もともと使い込んだ雰囲気のアンチーク塗装のK色ですが、プレミアムアンチークのようになっています。

背もたれスポーク(細い方)の向かって右から2本目が根元で折れてしまっています。
このスポーク交換と全体ぐらつき修理が今回のご依頼です。

スポーク交換には笠木を外さなければいけません。
物の道理で右を外せば、左も外れ、上を緩めると、下も緩みます。

極力、すべて外して新しい接着剤を挿入しなければなりません。
40年前の接着剤は全くあてになりません。

接着剤が半殺しでまだ生きている箇所もあります(お客様がご自分で白ボンド等を入れるなど・・)。
スポークが折れぬように慎重に、手でこねります、少しずつ細心の注意を持ってして・・。
材料はいい具合に乾燥しきっています。
方向・タイミングが合ってしまうと軽く折れてしまいます。
折れたら1本! 丸三の負けです。

「折れたら再度、飛騨産業から材料を取り寄せればいいだろう」「間抜けな家具屋が失敗やらかしてしまいました、材料代金がアップします」とお客様に頭を下げればいいだろう・・・とか

「11月初旬に修理依頼をいただきスポーク1本高山から届いたのが11月末。12月初めにお預かりして再度、材料取り寄せしていたら、年内にお届けできんだろうが!」
「修理に2か月もかかったら神様仏様でも頭にくるワイ!」
「いやいや、こんな頭下げるのはたやすか?」
などなどブツブツ自問自答しながらとにかく時間をかけて分解していきます。

分解完了!
ふと我にかえり周りを見渡すとスタッフは退社しており、自分の作業場のみ照明がついていました。
「皆帰ったんだ。作業に気を取られていて気がつかなんだ。スンマセン、お疲れ様でした。」

背もたれスポークの右から3番目が折れています。
これは新品のスポークと交換します。
何がすごいか?
40年前のロッキングと現在のスポークがピッタリサイズで用意されているのがビックリです。

古い接着剤を極力100%ハギ取ります。
新しい接着剤の強度に大いに影響します。

ヒマな問屋連中、メーカーのオッチャンらが近寄ってきて作業をのぞいていきます。
「沢山紙テープ貼ってありますね」「何貼ってるんですか?」と声をかけてくるタワケがいるものです。
そのようなアホな質問には「仕上がりがうまくいくように呪文をかけてあるのが判らんのか?」と答えておきます

ご縁があってこのブログを見てくださる方々には正解をお知らせいたします。
外したスポーク・部材を再度「同じ位置・同じ向きにセットするため」にテープを貼ってあります。
手の平が当たる箇所・足を乗せたりする箇所は自然と色落ちが激しく、裏側は新品状態というのが家具です。
使い込んで塗装色がグラデーション状態になるのです。
長年使い込んでいただいた家具は使い込んであるように復元し、お客様にお返ししなければいけません。

工業用接着剤で固定完了です。
新品のスポークが入りました。

ロッキングチェアの修理が完了いたしました。
材料取り寄せと部品数の多いチェアのためご返却に少々時間がかかりましたことお許しくださいませ。
約40年ご使用とのこと。
「今まで大事に使っていただきありがとうございます・これからもよろしくお願いします」と椅子が申しております

弊社にて販売しましたスツールではありませんが、革張りスツールの糸切れ修理依頼です。

弊社にて販売しましたスツールではありませんが、革張りスツールの糸切れ修理依頼です。

針と革張りソファ用の強力な糸と尋常ではない忍耐力がありますので、不慣れな時間のかかる作業ではありますが・・

お客様にスツールを修理してお返しすることができました。

※修理御依頼ありがとうございます。
お客様 修理箇所はまだ大丈夫でしょうか?
早いもので1月で〇年になります。

ベルトを締めなおし、その上に強力メッシュを張りつけます。

骨組みもところどころ手を加えた方が良さそうです。

角材を当て圧着・固定し補強します。
見えないところで手を抜きません。

スカートの部分は布が薄くなり、フクラハギに木が当たりそうです。
ソファ用の厚地のモケットを1枚クッション材として張りつけました。

まだご使用いただけそうです。

あまり、お引き受けしない分野なのですが、「新しい椅子買えばいいんだけど、お客さんに安く飲ませてあげたくて・・・」
というマスターのお言葉に感じるところがあり作業をさせていただきました。

大変ありがとうございました。

チェア「マッターホルン」の修理依頼です。
木部塗装修理と背座布の張り替えです。
全塗装とミシンの必要な張加工のため、製造元の飛騨産業へ見積もり依頼し、お客様ご了解のうえ高山工場へ送り届けます。
納期は 約40日~50日。

お客様が長期ご使用中の大切なチェアの修理作業です。
箱を制作して送り出したとはいえ高山(岐阜)と室蘭(北海道)の往復です。
「交通事故に巻き込まれていないか」
「雷に打たれていないか」
「洪水で川に流されていないか」等々
大事な預かり物は我が子同然、帰ってくるまで心配が尽きません。

晴着をまとい髪をセットし靴を新品に取り換え帰蘭です。
木部色~約40年前の「マッターホルン」純正カラー。
張布~最新のドッグYG。
完璧な仕上がりです。
弊社の厳しい検品でも、補修すべき箇所は一点もありません。
腕のいい職人さんがいるんだなぁ!と飛騨産業(株)殿の技量の高さを痛感する次第です。

アッパレ 国産家具!

この度は「マッターホルン」の修理ご依頼ありがとうございます。
塗装・張替修理完了いたしました。
完璧な仕上がりです。
このチェアはお客様に「また寄り添いたい」と申しています。
今までと同様にこれからも末永くお傍に置いてください。
ありがとうございました。

 

飛騨産業の穂高の肘木の塗装修理依頼です。

20年も30年もご使用くださいましたら、色もはげますし、傷もつくものです。

塗装をすべてはぎおとして、飛騨産業の純正塗料「K色」と弊社にて用意しました塗料を使い仕上げます。

ギボシもすべて着色です。

飛騨産業へ送りましたら、完璧な塗装修理が可能ですが、修理代金と運賃(箱を製作し、箱に入れて、メーカーへ送る行きの運賃)をお知らせしましたら、金額で躊躇されるお客様がほとんどです。
壊れていないもの、まだ使用できるものを、手直しすれば、より気持ちよくご使用下さるのでは、と思い数年前から肘木部分のみ塗装修理をさせていただいています。

丸三流の仕上げでございます。(肘木のみ)

すべての作業を弊社にて行いました。

秋木(アキモク)曲木イスの修理ご依頼です。

座面単板にヒビが入っています。
過去に数回、裏面から補強材を充てる修理をさせていただきましたが、今回はオーナー様の許可を得て、違う修理方法をとらせていただきます。

さすが、秋木の椅子です。
曲木のパーツを固定するネジの緩みは多少ありますが、大繁盛の飲食店さんで長期に使用されているにも関わらず、折れたパーツは1本もありませんでした。
これからもずーっとご使用いただけると思います。

修理依頼ありがとうございます。
いつもごちそうさまです。

丸板作製、ウレタン貼り付け、レザー張り 等、
全作業を弊社にて行いました。

ミシン用のスツールの修理依頼です。相当使い込んであります。

張替えの為、布を剥がしましたら
なっ、何と藁(わら)が出てきました。
家具業に携わること30数年 久しぶりの藁とのご対面です。
昔の椅子のクッション材は、藁・獣毛・羽毛などが使われていました。
現在、ウレタンフォームやチップウレタン等が簡単に手に入る時代ではありますが、先人達の苦労には敬意を表します。

座板も隅木も、木を使ってはありますが柔らかい松材(乾燥によりスカスカ)で用をなしていません。

すべて分解し、塗装もサンドペーパーでおとします。
隅木も新しく制作しました。

工業用接着剤で固定(3~4日)後、着色して塗装をかけます。

隅木も接着してネジで固定します。
ホゾ継ぎ・ 隅木の接着固定で強度は約7倍違ってくるといいます。

座板を制作し、チップウレタン・ウレタンフォームを貼り付けていきます。

張替え完了。張り方は お客様が弊社に任せてくださいましたので、テープ巻のところはアレンジさせていただきました。張替え前の記憶としまして座面下のエッジ部に赤い鋲を再度打ち込みました。

お客さまの思い出の椅子とのこと。
でもよくがんばったね!
布が破れて、中身が出て、脚はグラグラ。
とうの昔に使用されなくなってもおかしくない状態でしたね。
修理を選んでいただいたオーナー様に感謝して、これからまた一生懸命働いて下さい。
骨接ぎは万全、服もバッチリ仕立ててあります。
さあ再出発の日です。絨毯の上で記念撮影しましょう。材質がとてもいいスツール殿。

※全作業を弊社にて行いました!
















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